第3回:日産ゴーン事件を契機に日本の人質司法を考える勉強会
「開かれた京都コングレス」を実現する
It is said that no one truly knows a nation until one has been inside its jails. A nation should not be judged by how it treats its highest citizens, but its lowest ones.
国家は、最下層とされた人間をどう扱うかによって評価されるべきであって、その逆ではない。つまり、刑務所に入ってみなければその国の本当の姿は分らないのだ。 -Nelson Mandela / ネルソン・マンデラ
本年4月20〜27日、京都で第14回国連犯罪防止刑事司法会議「コングレス」が行われる。5年ごとに開催される国連最大の国際会議であり、前回のドーハでは約140か国から司法大臣や検事総長を含む政府の代表,国際機関,NGO関係者など約5,000人が参加した。
この会議の日本開催を目前にして、我が国の刑事司法のあり方、特に恣意的勾留と弁護士が同席しない尋問、そうした場で作られた検事の調書が、証拠として最優先(検面調書の特信状況)され、起訴・有罪率が99%を超える等の、いわゆる「人質司法」が強く批判されている。しかし残念なことに、今回の「京都コングレス」では、そうした日本独自の刑事司法の功罪を議論する場は準備されていない。
我が国が成熟した民主国家としての立場を強くアピールし、「法の支配を推進する価値観」を国際的に共有することは、近隣諸国との関係改善に直結する喫緊の課題である。今回の勉強会では、「開かれた京都コングレス」を実現するための論点を明らかにし、京都での議論に繋げて行く。
日 時
2020年3月10日(火)16:00–18:00(議員参加は17:00 〜)
場 所
衆議院第一議員会館 大会議室
言 語
日・英(逐次通訳付き)
入 場
予約不要、先着順(15:30より会館入口で入場パスを配布)
開会挨拶
原口一博(衆議院議員、国民民主党国会対策委員長)
講 演
郷原信郎(郷原総合コンプライアンス法律事務所代表)
細野祐二(犯罪会計学専門家、フロード・シューター開発者)
土井香苗(NPOヒューマンライツ・ウォッチ日本代表)
ミラー和空(執筆・翻訳業)
世話人 犬塚直史(元参議院議員、tadashi@inuzuka.com)